悪質なメールの例5(なりすまし)

今回は久々に悪質なメールの紹介です。このブログでの悪質なメールの全ての記事は、このリンクをタップして見てみてください。

知り合いのところにはちょくちょくこのようなメールが届くので、私のネタに困らないのは嬉しいことですが、被害を受けている方がいるかもしれないと思うと心が痛いです。

さて、これまでも色々と紹介してきましたが、今回はいかにもアマゾンから送られたようなメールのフリをしている内容です。

みなさんも悪質なメールの文面にだんだん慣れてきたと思いますので、早速文面の紹介をします。

実は今回紹介するメールはとても短い文面です。空白を入れてもスマホの画面2つ分位のものです。なので、説明も短めになっています。手抜きをしているわけではありませんよ。

まず、メールの前半は次の通りです。

怪しいメールだという先入観をもってタイトルから見ていくと、色々とツッコミどころがあるような気がします。

一応見た人が気になるようなキーワードが入っているので、このようなメールにあまり免疫が無いとドキドキするかもしれませんね。「名前」「パスワード」「個人情報」という単語が見えると、ちょっと心が動きそうになります。でもアマゾンが送るメールにしてはタイトルに違和感を感じると言わざるを得ません。

次に1段落目は意味が不明瞭になるように努力しているとしか思えないような文です。でも、初心者が読んだとすると「小難しいことが書かれているようだ」という気にはなるかもしれません。

「ロック解除にご協力ください」というと、まるでアマゾン側が困っているかのような意味に見えます。でも権限がブロックされて困るべきなのはユーザーの方ではないでしょうか?まあ、このメールの作者寄りの見方をすれば、ユーザーが権限をブロックされた挙げ句に売上が減るのは困るというように読むことも不可能ではないかもしれません。

では、メールの後半です。

ここではいきなり「支払い情報」を更新するボタンが配置されています。

先程まではこんなに具体的な情報名が記載されずにいたのに、突然「支払い情報」です。やっぱりどう見ても怪しい構成のメールに見えます。

スマホではこのボタンのリンク先は分からないかもしれませんが、勿論アマゾンのURLではないところへ繋がるように設定されています。このボタンは絶対にタップしてはいけません!!

ボタンの下には、お決まりの時間制限に関する記述があります。が、どういう訳か「返信しなさい」と言わんばかりの内容です。さっきまでとは趣旨が変わってきているようです…ね?

もうこの辺りになると、単語といい、文章といいすっかりグズグズです。きっと作者としては、上のボタンをタップしてしまう人ならここはもう読まない、と思っているんではないでしょうか。

最後の小さな文字で書かれた部分は、もしかするとアマゾンのウェブサイトかメールからコピーしてきたものかもしれません。メールの作者はもうここでは殆ど気を使っていないような印象を受けます。

今回のメールは以上です。割とコンパクトな感じですね。

この様なメールをこのブログで紹介するのは、一人でも被害を受ける初心者を減らしたいからです。このブログで紹介できる迷惑メール・悪質メールには限りがありますが、この種のメールのパターンの一部としてみなさんの心の中に留めておいてもらうと、将来役に立つことがあると思っています。

それでは、今回の悪質メールの紹介はこれでおしまいです。