Chromeでウェブページの翻訳

今回は外国語で記述されたウェブページを閲覧するとき、その外国語を日本語に翻訳してくれる機能を紹介します。

1.外国語のウェブページ

みなさんは外国語で表記されたウェブページを閲覧したことがあるでしょうか?

最近では割と簡単に外国語のウェブページに辿り着くこともあるのではないかと思います。もちろん皆さんが自発的に外国語のウェブページを閲覧しようと思うこともあるでしょう。

その外国語が読めれば問題ないのですが、読めないときはただ画像を見て戻ってくるだけになってしまいます。

海外のニュースでもいいですし、旅行の為の情報収集でもいいのですが、できれば・どうしても外国語の内容を知りたい!というときもあるでしょう。

そんなときに使えるのが今回紹介する翻訳の機能です。

2.ウェブページの翻訳

閲覧中のウェブページの翻訳機能についての注意ですが、何でもかんでも翻訳してくれるわけではありません。

文字で記述された部分は殆ど問題なく翻訳されると思います。でも、画像として表示されている部分の文字は翻訳されず、何も変化しないように見えます。

それではこの点に注意して翻訳機能を見てみましょう。

今回題材として取り上げるウェブページはNASA (アメリカ航空宇宙局) のものです。

ご覧の通り、英語で表記されたウェブページです。

いつものように画面の右上にある三点メニュー「︙」アイコンをタップしてください。すると次のようにメニューが表示されます。

このメニューの真ん中より少し下にある「翻訳…」をタップしてください。すると次のように画面が変化します。

このように本文が日本語に翻訳されました。但し、先程注意したように画像の中にある文字は翻訳されていません。例えば画面上の黒い帯の中にある「NASA TV」や、画面下にある動画の中の文字は英語のままです。

とはいえ、本文はうまく日本語に翻訳されているのではないでしょうか。もちろん完全に流暢な日本語に翻訳されるとは限りませんが、大体の意味を理解するには十分だと思います。

また、画面の下には翻訳に関するメニューが表示されます。左下から「英語」「日本語」「︙」「✕」です。

現在日本語で表示されているので、日本語の部分が青字で表記され、青い下線も表示されています。

オリジナルの英語の表示に戻すには、画面下にあるメニューの「英語」の部分をタップしてください。タップする場所を具体的に示すと下図の赤い線で囲んだところです。

これをタップすると次のように英語のウェブページに戻ります。

英語表示に戻ったので、画面下のメニューでは、「英語」が青字で青い下線とともに表示されています。日本語にするには、画面下のメニューにある「日本語」をタップすればOKです。

では、もう少し画面下のメニューを使ってみましょう。右下にある三点メニュー「︙」アイコンをタップしてください。すると次のようにメニューが表示されます。

一番上にある「その他の言語」という項目をタップしてみてください。すると、更に次のようなメニューが表示されます。

とても長い言語名の一覧が表示されます。画面の一番下はウズベク語ですが、もっとずっと下まで続いています。言語名一覧の任意のところに指をあてて、上向きにスワイプ・フリック操作をしてみてください。言語名は五十音順に並んでいますが、漢字で表記された言語名はこのリストの一番下に並んでいます。ちなみに「英語」は漢字表記なので、この一番下のグループにあります。

これは何かというと、翻訳して表示する言語を選択するための一覧です。例えば、一番上の「アイスランド語」を選択すると、次のように表示されます。

私にはうまく翻訳されているかどうか分からないのですが、確かに何だかあまり見たことのない言語に翻訳されているような気がします。

この機能を使うと、日本語への翻訳だけではなく、それ以外の言語への翻訳ができることが分かります。どうりで世界中でChromeが利用されているわけですね。

さて、先程のメニューの中には次のような項目がありました。

  • 英語のページを常に翻訳する
  • 英語のページを翻訳しない
  • このサイトは翻訳しない
  • 英語のページではない場合

これらをタップするとChromeの動作を変えることができます。

「英語のページを常に翻訳する」をタップすると、それ以降に閲覧した英語のウェブページは自動的に翻訳されて表示されるようになります。

「英語のページを翻訳しない」をタップすると、それ以降に閲覧した英語のウェブページはこれまで通り翻訳されずに表示されます。

「このサイトは翻訳しない」をタップすると、今回閲覧しているウェブサイトはNASAのものですから、NASAのウェブサイトにあるウェブページは翻訳されずに表示されるようになります。

「英語のページではない場合」というのは、Chromeは現在表示中のウェブサイトが「英語」だと思っているのですが、あなたが見て「これは英語ではない」と思ったときにタップします。するとまた長い言語名一覧のメニューが表示されますので、あなたが「これだ」と思う言語名をタップしてください。すると、その指定した言語で表記された場合の翻訳結果を表示してくれるようになります。

さあ、これでどんな言語のウェブページでも閲覧ができるようになりました。恐れずに色々なウェブサイトを見て回ってください。

それではこれでChromeの翻訳についての話はおしまいです。